Monday, June 25, 2007

コンストラクション(設計・プログラミング)の準備

顧客に言われて、いきなりコーディングをするような仕事は、まあ、ほとんどない。コンストラクションにかかる前に、準備がどうしても必要だ。いわゆる上流工程だ。
イテレート、インクリメンタルの開発手法をとるにしても、この上流の重要度は変わらない。
今の仕事の情況では、20-80 が目安だと思っている。すなわち、プロジェクトに関わる総エネルギーの20%を費やして、80%の要求を洗い出し確定させる。
少なくとも、PMが「要求と設計は、かなり精査した。コーディングやデバックで致命的な問題は出ないだろう」と確信できるまで、コンストラクションにかかるべきではない。

もっともこれは、それまでに1行のソースも1個のクラスも作らないと言っているのではない。特に新しい技術要素を利用する場合は、準備段階での、サンプル・プロトによる評価は必須となる。

WEBブラズザベースの構築では、要求を確認するため、HTMLで紙芝居をつくり、クライアントと画面遷移を握っておくと、ほとんどの問題は潰れる。
他システムとのI/Fがあるなら、何より、実際のデータ(サンプル)を求める。設計だけでは、わからないことがある。

順番としては
課題・問題の定義(ゴール設定) ->要求仕様 ->アーキテクチャ確立->コンストラクションとなる。

関連する参考書としては、PMBOKガイドは一読しておきたい。2005年版は2000年版の1.5倍だが、書棚に持っておくべき。

アマゾン->プロジェクトマネジメント知識体系ガイド第3版 A Guide To The Project Management Body Of Knowledge

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