Saturday, October 21, 2006

背景:ソフトウエアクライシス

オブジェクト思考が持てはやされた背景には、ソフトウエアクライシスがある。
最初から技術・開発サイドからどうこうというより、社会的要請、クライアント自身はその要望が進化・高度化してきたことを、開発サイドが、追いかけて出てきた概念だと思う。
はじめに、技術有りではなく、ニーズ有りだった。

その必要性を理解する中心に、ソフトウエアクライシスがある。
ソフトウエアクライシスという類の話は、30年前からある。が、当時の危機は、ソフトウエアエンジニアが不足していくことが心配されていた。
今は、まあ、数はいる。それこそ、Perl しか書けないPGでも、一応は生きていける。
ちなみに昔は、COBOLができれば一生食えるよねと言ってたけど、食えはするけど、それだけじゃ、上には行けない。変化についていく、世のニーズにあわせて、自分を変革させないと。

今のソフトウエアクライシスとは、ソフトウエアのPGの不足ではなく、いわゆるウオーターフォールで言う上流、クライアントのニーズをモデリング、デザインすることができる人が不足している。ここでいうデザインとは、ヴィジュアルではなく、システムデザインだ。

今できるか否かの自己認識は大事だが、それ自体は問題じゃない。生き残るためには、現在の世のニーズをつかみ、自らをも進化させることが、必須となる。

Wednesday, October 11, 2006

大阪の本社のソフト会社の営業

資本金300万 創立3年。社員17人。今回東京進出。仕事下さい。
「あなたは、営業専門?技術わかります?わかりませんか・・」
「うちが、あなたの会社を信じて仕事を出す理由は?」
沈黙されちゃった・・。可哀そうなんで、ヒント出す。
「実績も、規模もない会社に、営業マン見て、仕事は出せないよ。ホントにできることを訴求してもらわないと。」
「じゃあ、これから話す案件の見積もりやってみる? でも、あなたちゃんとヒアリングできるの? 俺の話す内容、ちゃんと意味分かる?」

次回、SE連れてヒアリングします・・とのこと。使えるかどうかは、出てくるSE次第だな。

ソフト会社の営業って職種・・甘くみるなよな・・。

御社の顧客は、やっぱりアダルトサイトが多いですか?

電子決済の代行会社の営業が来た。ようするにECサイトを構築・運用する時に、https でデータ投げて、クレジット会社の与信やらをやってくれるサービス。とりたてて珍しくもないが、他の会社との価格やサービス比較はしておきたい。自分たちの顧客に、ちゃんと提案できるようにネタは仕込んでおかないとね。


訪問してきた営業さん、開口一番。
「御社のお客さまは、どんな業種が多いのですか?やはり海外のアダルト関係とか多いですかねえ」
そうか、君の会社の、クライアントは、そればかりか。じゃあ、きっと他所の代行会社で断られたところを
一生懸命拾って、売り上げにしているのだな。営業として苦労はしてるんだろうな。

いや、でもね、俺たちを一緒にするな。

前も書いたけど、アダルト系の仕事のオファーはけっこう多いんだ。売り上げ苦しい時、ほんとどうしようかなあ、と思ったことが、ナイとは言わない。でも、やらずにすんでる。これからもしたくない。

固い、堅実なお客さんが、いてくれる。そういうお客さんを相手に、がんばって、いい仕事をしようとしている人がいる。自分の部署にも、他所の部署にも。

その場はね、少しは話をあわせてやった。
「男性の一人として、まったく興味がないというキレイ事は言わないが、この会社じゃやらないよ。」

まあ、でも、ちょっと、だめだなあ。不信感&不快感、バリバリ・・。