聖書の文化圏では、「言葉は神である」あるいは「初めに言葉ありき」といわてきました。
日本では、古来より、「言霊」として、言葉には力があり霊があるとされてきました。
口述の伝承で、民族歴史や来歴が言葉によって伝えられ、
石や木に言葉文字として刻まれ、
エジプトでパピルスが発明され、
言葉は、伝えるだけではなく蓄積されアーカイブされてきました。
印刷機の発明により言葉の伝達量と、速度は飛躍的に拡大しました。
言葉はただの情報を伝えるだけではなく、想いは気持ちを不完全ながらも伝えてきました。
ジプシー達は、言葉に節をつけてさまよい、
詩人や文学者が言葉を使い、人間の情念をも書きとどめました。
そして、言葉は、力にとしても働いてきました。
ローマのデマゴーダー、市民運動、マルクス、革命家、テロリスト。
言葉は、良きにも悪しきにも、大きな働きを果たしてきました。
バベルの塔のプロジェクトの中断は、言葉が通じない、コミュニケーション、プロトコルの乱れは、共同での仕事が不可能なことを私達に教えます。
インターネットはすでに社会のインフラとして機能し、言葉の果たす役割は、パピルスや印刷機の発明や普及と同等以上の変革をもたらすことになることでしょう。
インターネットの時代の言葉ももつ力と役割、そして可能性を、追求していくことが、APのミッションになるのでしょう。
Sunday, July 31, 2011
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