Thursday, February 01, 2007

ソフトウエアクライシス対応 1 クライアントと握る

クライアントの考えていることをシステムデザインにキチンと反映する。当たり前のことなんだが、現実はキチンと決まらない。クライアントとの定例会議の最初の頃は、クライアント自身が考えが至らなかった事柄もある。要望は段階的に出てくる。

ダイナミック、インクリメンタルな開発は世の流れとして必要となる。そのためには、UMLなどを用いて、対クライアント、対内部のコミュニケーションコストを下げておく。オブジェクト指向はビジネスをモデル化することがキモであるから、うまく機能していれば、従来の設計レビューより、クライアントと握りやすい。

リリースは段階的に行う。一気に作るのは、このご時世では危険。小刻みにプロトを出す。外部仕様だけでも早い時期に見せていく。html紙芝居も有効な技。

クライアントの考えていることとは、「要求仕様」とは異なる。ここは大きなポイントだ。
今まで、システム開発の目的は、「要求通りの構築」だった。しかし時代のニーズは、システム開発の目的を「満足とビジネスの成功」にしてしまっている。
要求とは「確定させるよう吸い上げるもの」から「変化するもの、随時対応するもの」になっている。

ゴールとその効果測定(定量)まで、初期にヒアリングし、握っておく必要がある。

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