Wednesday, August 22, 2007

サイト構築:ゴールのページはどこですか?

Google Analytics をご存知の方は多いでしょう。無料で提供されているアクセス解析、トラッキング解析ツールです。もしご存知なければ、Google Analyticsで、検索してみて下さい。
万能ではありませんが、なかなか優れものです。
これが無料で公開されるまで、私たちもアクセス解析の仕掛をお客様に提案してきていたのですが、実際に自分達で使ってみて、これだけのAPの構築と維持を続ける予算をお客様からいただくなら、サイトの他のこと(機能やサービス)に使ってもらったほうがメリットがあると考えています。利用するためには、各ページにJavaScriptを入れておく必要がありますが、WEB系の開発を行っている会社であれば技術的なハードルになりません。既存サイトのHTMLに入れていくとなると、ページの数だけ手間はかかりますが、リニューアルの際にあわせて行えば、わずかな費用で実現可能です。
Googleに統計情報でも把握させたくない、Googleを信用しきってはいけない社会的立場がある、というクリティカルな会社様や組織でない限り、お勧めしています。

そのGoogle Analitics の機能の中に、「コンヴァージョンの達成」の測定があります。サイトを訪れた方が、最期に何をして欲しいのか、最期にどこのページを見て欲しいのか、そこに至ることがコンヴァージョンの達成です。

サイトを構築する際、あるいはリニューアルの際、意識しておきたいのは、そのゴールページです。ゴールは、ひとつである必要はありません。
ECサイトであれば、商品の購入でしょう。販売サイトでなければ、資料請求やメルマガの購読申込、お問い合わせフォームで見込み客の情報登録をしてもらう・・などでしょう。すでに自社製品を購入された方に商品のメンテナンス情報をPDFで提供するからPDFのダウンロードをしてもらえればいい、という場合もあるでしょう。

ゴールが決まるといろいろなことが検討しやすくなります。
サイトのすべてのページは、そのゴールページへ行きやすくなっているでしょうか?
あるいは、PDFは単純なダウンロードだけでいいのでしょうか? 誰がダウンロードしてくれたかは、その後の営業フォローに役に立ちませんでしょうか?メールアドレスだけでも所得したほうがいいのではないでしょうか?

サイトの目的が販売であれば、売り上げ=効果で、単純な効果測定ができます。しかしそうでない場合でも、サイトや投入したコンテンツは効果測定を行っていくことが重要です。
効果測定をしておかないと、次に投資するべき事柄、予算を使うべき優先順位は見えてきません。

一番ゴールにつながったページはどんなページだったでしょうか?
一番効果のないページはどんなページだったでしょうか?

今までの広告は、数、露出度が重要な要素でした。TVでも電車の広告でも、あまりターゲットを絞れず、インプレッション(露出)の数や、絶対的刺激度で勝負してきたかと思います。広告を見る人は、自分に必要かどうかを選ぶことができず、とにかく興味があろうがなかろうが、目や耳に入るようになっています。
しかしWEBの場合、ユーザは、必要な情報を選択(検索)して閲覧します。必要でないことは目にふれさせることさえできませんが、必要としている・興味を持ってくれたユーザは、整理された見やすい情報であれば、TVのCM以上に熱心に見てもらえます。

WEBサイトをビジネスに役立たせるためには、いくつか持つべき手段がありますが、そのひとつがアクセス解析です。統計を得る手段は無料で使えるようになりました。解析の入口は、ゴールの確認と、そこに至るための効果的なページの認識です。

もっとも、アクセスや数値データで測れない事柄も存在します。
「社長挨拶」や「会社概要」がこれにあたりますが、仮に、どんなにアクセス数が少ないという結果が出ても、例外はありますが多くの企業の場合、省くべきでないのは自明かと思います。

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